2014年9月13日
いろいろな樹の薪割り
十五夜の観月祭も終わり、少し遅い冬支度です。
今年の夏は、猛暑で田んぼの水も少なくて草取りが大変でした。
薪割りどころでは無かったのですが、でも冬の寒さを思うと、やらねばならないのが薪割りです。
冬の暖房はほとんどが薪ストーブです。
一冬に約1.5トン〜2.0トンの薪を燃やします。
薪は、奈良公園の倒木を公園事務所の貯木場からもらいます。
桜、いろいろな樫やシイの樹、ナラ、クヌギ、ケヤキ、カヤ、キリなどが主なものです。チェンソーで切って割ります。
ストーブの薪は、ススが出にくい広葉樹や落葉樹が好ましいのです。
ヤニのある樹種は、ススが出て煙突掃除を頻繁にしなければなりません。
ですから、松の木やヒノキはあまり燃やしません。
杉は、燃えるのが早くて熱効率も良くありませんが、火付けには適しています。
ナンキンハゼやクスノキもたくさんありますが、燃えると独特の匂いがするのであまり薪として使いません。
クスノキのゴムのようなしなりと反発力には、割るのに手こずります。
造船用木材として使われていたのがよく分かります。
いろいろな薪をつくって使うと、文字情報以外の樹木の特徴がよく分かります。
薪割りの斧
薪割りに使っているのが、画像の先が三角になった3キロの鉄斧と、2種類の鉄のくさびとハンマーそして、チェンソーです。
薪割り用に格好いい北欧の斧や、8トンの薪割り機も買ったのですが、
紆余曲折で結局は、見た目には地味でシンプルなこの人力道具に落ち着きました。
薪割りが分かってくるとゲームのように硬くて曲がった難しい樹も割れるようになってきます。
薪割りは、冬が来る半年以上前におこなって、薪を充分乾かす必要があります。
そうしないと燃えにくく、煙が出て煙突にススを付けやすくなります。
でも、毎年わかっているけど間に合わない!のが現実。
大変ですが、地道に着々と割っては軽トラックで運びます。
半分枯れた樹からカミキリムシが良く見つかります。
樹の中で冬ごもりしようとしています。
9月の下旬までに天候と時間を見ながら、割っては運び、割っては運びを繰り返します。
フラフラするほど良い運動です?!