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大峰山系の源流釣行(熊野奥駆道)

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2014年6月6日

2014年5月21日に、アマゴの渓流釣りに行ってきました。
奈良県大峰山系の釈迦ヶ岳(標高1800m)の頂上付近の尾根から十津川村の源流部の谷を600〜700m下り、そこから釣り上がります。だいぶハードなスポーツフィッシングです!?
2011年8月25日に十津川村は、台風による豪雨で山も川も道路も甚大な被害を受けたため、今回まで釣りには行けなかったのです。
しかし、昨年あたりから、やっと源流部の川が落ち着いてきて、魚が戻ってきたと判断し、4年振りの釣行となりました。

危険な場所なので、いつものように十津川村にいる友人と二人で行きます。
昔二人で探した尾根から谷に降りるルートは、未だあの豪雨の傷跡を残していました。

近畿地方を中心に、多くの渓谷を釣り歩きましたが、十津川村の滝川、赤井谷源流部は、ブナや山桜の原生林が拡がり驚くほど美しい自然の世界がそこにあります。
長い距離と広さの規模からして、少なくとも近畿で一番美しい渓谷ではないかと思います。
それぞれの川には、人間と同じように雰囲気というか、たたずまいというか「相」があります。
これを「渓相」と呼びます。
行かなければ分かりませんが、この源流部は、美しく落ち着きのある「渓相」が非常に良いのです。
言葉で伝えるのは難しく、きっと身体全体で理解出来ることだと思います。
川の石やコケ、落ち葉、土・・・ロケーション、匂い、木々の雰囲気・・・。美しいのです。

自然の美しいモノ、美しい環境に浸ることが多くなると、無意識に美しくないモノ、不自然なモノは、理屈じゃなく不快感として分かるようになるんですね。
今回は、今回も、行きと帰りの画像しかありません。
現場に行くと、魚釣りですからカメラどころではなくなってしまいます・・・。
急な谷を下り、川まで片道、約2時間半歩きました。そこから、また釣り歩きます。

帰りの登りが大変です。
久々の運動です。
実は、帰り道に不安があったのですが・・・往復できた体力が、未だあったことに充実感がありました。
歳を重ねると・・・もう、この川には来られないかも知れない・・・が、都度よぎります。
最後の景色かと・・・。

谷を下り、山を越えて出合う谷川。
人知れぬ深山の渓谷に溶け込んで魚を釣る。
沢登りのような渓流釣りは本当に心身共に充実した瞬間で格別です。
友と、来年もまた来よう!と、無事帰路につきました。