Bee Forest Clubハチの誤解・矛盾ハチ増やそう自然を味方に生きる

ミツバチの誤解が自然を壊す!?

Bee Forest Club
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2021年9月25日

ミツバチも森も正しく知らないと守れません!

ミツバチや森を守りたい!・・・と思う前に!
自分が正しいと思っていても、違うことが沢山有ります。このページにある誤解は、多くの日本人が誤解している事柄です。
あなたは、いかがでしょうか?

日本人「ミツバチのイメージ」

「ミツバチ」と呼ぶと、どんなイメージを浮かべますか?

多くの人は、甘~い蜂蜜や花に受粉するミツバチ、レンゲや菜の花畑、白い服を着た養蜂家たち、野原に巣箱を並べた養蜂風景、ローヤルゼリーやプロポリス、ブンブンブンのミツバチの歌、そして、黄色とクロの縞模様の可愛いミツバチのイラスト。TVアニメのみなしごハッチやマーヤなどの親しみのあるキャラクターなどではないでしょうか?

また、「ミツバチ」が私たちの食生活に必要だと、だいぶ情報が広がってきていますね。温室栽培の果樹や野菜・・・そして、露地栽培のミカン類や桃や梨、ビワ、サクランボ、梅やスイカやカボチャ、キュウリなど多くの果物や野菜は、農家が養蜂家に頼んで巣箱を運んできてミツバチに受粉させてつくっている。私たちの食生活にはなくては成らない昆虫です!?と・・・。

ほとんどの日本人がイメージするミツバチは、実は、外来種で家畜の西洋ミツバチのイメージなんです。

日本には二種類のミツバチがいます

Aは、西洋ミツバチ Bは、大和ミツバチです。大きさも色合いも違います。性格も!?

西洋ミツバチとは

明治時代の初めにアメリカから、家畜の西洋ミツバチが日本に移入されました。ニワトリや牛や豚や羊などと同じように人間の為の家畜で、人工的に増やす事が出来る家畜です。
西洋ミツバチは、人類が数千年も昔からアフリカで野生のミツバチを飼い慣らし(家畜化)て養蜂を始めました。それがヨーロッパに広がり、1622年にアメリカのバージニア州に持ち込まれて、大陸全体に広がりました。
そして、巣箱や採蜜方法などの西洋ミツバチ養蜂の様々な手法が改良されて、明治の初めに日本に移入されました。

大和ミツバチとは

日本には、太古の昔から森に棲む野生の大和ミツバチ(日本ミツバチ)がいます。森の草木に受粉して森をつくり動物たちを養ってきました。

西洋ミツバチが日本に移入される前の日本では、大和ミツバチを巣箱に営巣させて、昔ながらの狩猟採集的な方法で蜂蜜を採取していました。
野生の大和ミツバチは、人間の思うように行動しません。蜂蜜を採られると直ぐに逃げて居なくなったりと、難しいのです。ですから日本に入ってきた家畜の西洋ミツバチと容易な養蜂の手法は、一気に全国に広がりました。大和ミツバチ養蜂を行う人たちも、ほとんどが西洋ミツバチ養蜂に代わっていったようです。

西洋ミツバチが全国に広がり、昔からの大和ミツバチ養蜂は山奥で静かに行われていたのです。
やがて、昭和に入りトラックに巣箱を乗せて、日本列島を南から北に花を追いかける移動養蜂が始まります。時代と共に、西洋ミツバチは人目に触れることが多くなります。
テレビや新聞、雑誌などで養蜂の場面が映されます。テレビでは、アニメやウォルトディズニーなどで西洋ミツバチをキャラクターとして描いた黄色とクロの縞模様のミツバチが現れて一般化していきました。そして、ミツバチのイメージが一つの種類のミツバチとして定着してしまいます。
それが西洋ミツバチのイメージだと思うように成ったのですが・・・現在でもほとんどの方は、ミツバチは一種類で、西洋ミツバチのイメージがミツバチだと思っています。

日本には、大昔から日本の森をつくってくれたミツバチがいるのです。ミツバチのイメージを外来種で家畜の西洋ミツバチであることは残念であり、おかしいと感じています。
西洋ミツバチのこと大和ミツバチのことを知った上での結果ではありません。
ほとんどの国民は、このことを知らないのです。
私は、「着物」と「洋服」のように、日本には「大和ミツバチ」と「西洋ミツバチ」がいることを伝えたいのです。そして、大和ミツバチのイメージを日本の森をつくってきた野生のミツバチのイメージとして取り戻したいのです。また、日本の森と共に守るべきミツバチとして伝えるべきだと考えています。
ですから、2008年頃から敢えて「大和ミツバチ」と呼んでいます。
※世界のミツバチは、西洋ミツバチと東洋ミツバチに分類されています。ニホンミツバチは、東洋ミツバチの亜種として位置づけられます。

「大和ミツバチ研究所」は、大和ミツバチに関する調査・研究・保護・再生活動を展開しています。いつか日本人のミツバチのイメージが、自国の大和ミツバチのイメージに置き換わる日が来ることを目指しています。

知らないモノは、守れません!

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