2017年7月31日
日本には太古の昔から、野生の大和ミツバチ(日本ミツバチ)が森に棲んでいます。
四季折々の草木の花を授粉して、木の実や種をつくり動物たちを養い、豊かな日本の森をつくってきました。また、人間が農業を始めると野菜や果物などの授粉をおこなって農作物の生産も手伝ってきました。
ところが、現在では、杉やヒノキの人工林で覆わられ山には、昔のように花が咲く森も、ミツバチが棲める洞(ほら:木の穴)も無くなってきました。そして、2014年頃には、ミツバチの伝染病が全国に広がり、抵抗力の無い野生の大和ミツバチは壊滅的な状態に陥っています。また、外来家畜生物で農業資材の西洋ミツバチが逃げて、野生化が始まっており、大和ミツバチの生息環境は、益々窮地に立っています。
もし、草木や農作物に授粉する在来種の昆虫や鳥など(ポリネーター)がいなくなったら森の生態系が壊れ、川も海もその循環が壊れて、我々人間も死んでしまうと言われます。
私たちは、知らないうちに自然を壊しながら生きています。
しかし、いったい誰が壊れていく自然を食い止めるのでしょうか?
「大和ミツバチの不思議な生態展」で、大和ミツバチ(ポリネーター)と森や自然の繋がりを理解していただき、その役割と価値を理解しましょう。そして、大和ミツバチや自然環境の保護や再生活動へ是非ご参加ください。
自分の子供や孫達のためにも・・・壊滅させないように、とにかく、出来ることから始めましょう!
そして、急がねばなりません。
期間:9月10日(日曜)~24日(日曜)9時~17時(入館は4時半まで)
月曜日休館※9月18日(月・祝)は開館。19日(火曜)休館場所:奈良県立民俗博物館 玄関ホール
奈良県大和郡山市矢田町545
主催:「ミツバチと森をつくる」ビーフォレスト・クラブ
共催:奈良県立民俗博物館、大和ミツバチ研究所
Bee Forest Clubの「大和ミツバチの不思議な生態展」が、奈良県立民俗博物館のご協力により開催されます。
不思議な生態展の観覧は、無料です。
日本には古代より大和ミツバチ(日本蜜蜂)がいることから始まって、森づくりと密接な関わりを持つ大和ミツバチの不思議な生態を観ることが出来ます。
大和ミツバチの保護と森の再生を題材に、ミツバチの不思議な生態、ミツバチと森づくりの実践活動などが、A1パネルに多彩な画像で分かりやすく展示されます。
また、9月18日には、巣箱作 りワークショップやミツバチが森をつくる不思議セミナーなど参加イベントも開催されます。小学生から大人まで、そして里山活動や、森づくり、環境保護活動の専門家までを対象とした、分かりやすい内容となっています。
奈良県立民俗博物館へのアクセス→
〒639-1058 奈良県大和郡山市矢田町545 TEL:0743-53-3171無料駐車場あります。