ハチ増やそうミツバチの生態

女王蜂の王台と、ミツバチの行動

ハチ増やそう
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2014年5月9日

このお菓子のような、パンのようなもの、なんだか分かりますか?

先日、巣箱を掃除していたら女王蜂の王台を発見しました。
時々、巣箱の中を掃除をしていますが、ハチたちが先に掃除をしているので、きちっとした王台形のモノは、なかなかお目にかかれません。

毎年4月中旬頃に新しい女王蜂が生まれます。
女王蜂は特別な場所で産卵去れ、飼育されます。女王蜂の産卵場所を王台と呼びます。まさに女王蜂に相応しい名前ですね。

巣の先端部に4〜5つほどの王台が造られます。実際の女王蜂の出産は、そのハチのコロニー(群れ)全体の成長状況によって1匹〜5匹の出産が調節されています。

以前見つけた女王蜂

いま居る女王蜂が、次の女王蜂の出産を決めているのでしょうか?
全ての王台を事前に造るのは働き蜂です。
そこへ女王蜂は、卵を産むだけです。

働き蜂たちが、王台に産み落とされた卵から、幼虫にローヤルゼリーを与えて女王に育てていくのです。そして出産も働き蜂が、そのタイミングで殻を破り新たな女王蜂を迎えます。

新たな女王蜂が生まれることは、巣が二つに分割される。
新たなコロニーが増える(繁殖する)ということです。

コロニーは、女王蜂独自のフェロモンで統率されています。
女王蜂によって匂いが異なるのです。
ですから、フェロモンが混同するために女王蜂は共存できません。
群れが混乱して統率が不可能になるからです。

ですから新たな女王蜂が生まれるタイミングを見計らって、現在居る女王蜂は、コロニーの半数ほどのハチ(オス蜂も含まれます)を引き連れて、新たな住み処を探し巣を出るのです。

人間社会でも、嫁と姑の争い事があるように・・・ミツバチの世界にもあるのです。
ただ、ミツバチはそれを分かっていて、ケンカをしないように同居を避ける生態を身につけたのでしょう。
それも、新しい女王蜂が出るのではなく、既存の女王蜂が巣を明け渡すのです。・・・すばらしい知恵です。
人間社会では、こうした生物が基本的に持っている本能を理解して、完全に闘わない文化が生まれなかったのは残念ですね。